長男には手術歴があります。
移動性精巣という症状で(遊走精巣とも)、睾丸が袋に収まっていませんでした。3歳の時に手術をして、5歳の現在は改善され普通の生活をしています。
移動性精巣とは、精巣のが陰嚢の中に入っていない病気で、体内にはいってしまっているものから、体内と袋を行き来するものまで分かれます。息子は行き来するものでしたが、年齢が上がっても状態が改善されなかったため外科手術を行いました。
今回から3回に分けて病状発覚から手術・現在までの流れを書きたいと思います。数年前のことなので細かい経緯や先生の一言一句まで覚えていないことを事前にお詫びします。
* 全身麻酔による手術の体験談
についてお役に立てればと思っています。
なお私は医者ではありませんので、移動性精巣や停留精巣などについての詳しい説明は割愛します。医師のサイトで病状について掲載されていましたのでご参考までに。
遊走精巣 移動性精巣(医師編):中野こども病院 小児外科
停留精巣 非触知精巣 遊走精巣 (医師編):中野こども病院 小児外科
停留精巣について|東京女子医科大学病院 泌尿器科
停留精巣と移動性精巣 〜ご自分のお子さんのおちんちんをしっかりと見たことはありますか??〜 | 東京ベイ・浦安市川医療センター
病状発覚
生後半年~8か月の乳児健診に行ったとき、健診の担当医に「停留こう丸の疑いがあるから小児外科にかかってください」と言われました。
え?何の疑い?
と思いました。健診の担当医曰く、こう丸があまり外に出ていない気がするのでそれを見てもらってほしいとのこと。
よくわかりませんでしたが、すぐ病院を探し、小児外科を受診しました。
小児外科は非常に混んでいて1時間以上待ちました。病室に入ると静かそうな先生がいて、息子をみてもらいました。
診断結果は「出ていない」でした。健診担当医が言ったのと同じです。
出ている時があるか・それがどのくらいの時間か・どんなタイミングで出るかを質問され、わからないと答えると、でているときの状況についてよく観察するように言われました。
初診は、こう丸の位置が悪いこと・観察する必要があることについて確認し、経過観察をすることになりました。半年後に再診予定です。
当時の思い
当時第一子の子育て(しかも男児)だったためかなり神経質になっており、そんな中でこう丸の病気の可能性の診断が下ったことでかなり落ち込みました。
「健康に産んであげられなかった」ことに対し罪悪感があり、母失格だと烙印を押されたようでした。(いま思えばかなり視野が狭くなってた)
また、息子の体に悪いところがあるのにも関わらず気づかなかったことも罪悪感を感じました。
最初の健診後、ひたすらネットサーフィンで情報を集めました。
手術・不妊・精巣がん…
探せばいくらでもネガティブな情報が出てくるので、それを見てさらに落ち込む。もう孫は抱けないかもしれない…とか意味不明な落ち込みまで始めていました。
出口の見えない落ち込みの無限ループに突入していました。
ただ、ひどく落ち込んでいたのは最初の一か月でした。病気の疑いとはいえまだ経過観察、前向きに行こう!と思い直していました。(といっても前向き⇔後ろ向きのループは続くのですが…)
経過観察
病院へは半年に一度ほど経過を見せに行っていました。
横になり触診、おもちゃなどでリラックスした状態でどれくらい袋に降りてきているかを見ていました。
が、全然降りてこない睾丸……
「経過観察」
「経過観察」
「もう一回経過観察」
「最後もう一回だけ経過見させて」
と続き、3歳になる時についに言われたのが
「これは手術だね」
という言葉でした。
手術の宣告
度重なる経過観察と、息子のこう丸の状態とネット情報からうすうす勘づいていましたが、ついに宣告されてしまいました。
まずガーンと思う気持ち、次に「第二子妊娠中で産休育休予定だから時間は融通きくぞ」「3歳で手術だなんてかわいそう」などと様々な気持ちが浮かび上がってきました。
先生これまでずっと経過観察だって見てたのに決めるときはあっさりなんですね。とかいろいろ思ったのを覚えています。
次回に続く