朝ドラ「まんぷく」がついに最終週です。おわってしまうううう。
最終週の直前でやっとまんぷくヌードルが発売されました。土曜日の予告ではええ!?となり、最後の最後まで気になる展開です。
(でも基本路線は想像ついてましたよね)
こんなに最後までしっかり見た朝ドラは初めてかもしれません。
夫婦・家族ともに楽しんだ朝ドラです。子どもたちは長谷川博己さんを見るたびにまんぺいさんだ!と指をさして喜びます。
私も夫も毎晩見るのを楽しみにしていました。(朝は見れないので録画しています)
最終週に入り、個人的に考えさせられたこと・萬平さん&まんぷく食品のいいところをヘボながら分析してみました。
朝ドラ「まんぷく」とは
まずはドラマ自体の概要からお伝えします。
『まんぷく』は、NHK大阪放送局制作で2018年10月1日 - 2019年3月30日(平成30年度後期)にNHKで放送中の第99作目の連続テレビ小説。
日清食品(現:日清食品ホールディングス)創業者の安藤百福とその妻・仁子(まさこ)の半生をモデルに、懸命に生き抜いた夫婦の物語を描く。
主役 安藤サクラさん、長谷川博己さん(Wikipediaより引用)
いつもお世話になっている日清の創業者のお話です。発明家の夫を支える妻:福子が主人公です。
糸井重里さんがコラムで書かれていたかと思いますが、「信じる力」を強く感じるドラマです。
- 萬平さん→世の中の役に立つ
- 福ちゃん→萬平さんのため
- 鈴さん →武士の娘ですから
第五週の副題にもなっています。信じるんです!全編を通して困難に立ち向かい失敗(あるいは逮捕など)、立ち直るを繰り返すドラマでした。
まんぷくを分析してみる
萬平さんのSWOT分析
では唐突に萬平さんの強み弱みを分析してみます。
自分の能力を活かし脅威を最小まで抑えていますね。
最大の強みは自身の創造力ですが、それをフォローする素晴らしいパートナーがいたことも大きな強みです。
終盤の物語で、マカデミアナッツのケースを取っておいたのを思い出した福ちゃんですが、この行為すごくないですか?
(時はアメリカ行きは珍しかったし物を大切にする風潮が今よりあったということもありますがそれを抜きにしてもすごい)
私なら絶対捨ててると思います。
大切な夫のために夫が興味を持ったものを取っておく。
凄くないですか?
彼女はひとつひとつの行動に夫への愛と尊敬が溢れていると思います。
凄くないですか?(しつこい)
こんなパートナーいたら最強ですよ。アイデア創出に的確な周りへの指示・配慮・フォロー、経済面の支え、進駐軍への関与、まんぷくヌードルの着想にマーケティング、CMタレントもしちゃう。福ちゃんすごすぎです。
まんぷく食品の成長戦略
次にマトリクスを元にまんぷく食品の成長戦略を見てみます。
萬平さんがずっと言っていますが「新しい商品を提供する」ので上の表の黄色いところに注力しています。まんぷくヌードルを開発する前には、色々まんぷくラーメンのバリエーションもあったようですが、それは市場浸透戦略となります。いまほどインスタント食品が普及していなかったので、市場は小さく、各社でそのパイを取り合っていたのかもしれません(まー普通はそうですよね。)
まんぷくラーメンにしろまんぷくヌードルにしろ、画期的な商品をニーズのない市場にぶち込んでいくと言う戦略はとてもリスキーです。でも実現しちゃうのが萬平さんなんですね。萬平さんの実現能力によって会社は良い方向に動いていることが多かったと思います。(反発もかなりかってたけど)
社長と社員の才覚と努力によって新しい価値を提供できることがわかれば後はもう会社は高度経済成長とともに躍進するばかりだったと思います。
数年後にはUFOとどん兵衛出してるんですもんね…
競争戦略
また、新規参入企業との競争が朝ドラ内で描かれました。当初は偽物の対応に苦労しておりましたが最終的には業界(インスタント食品)全体の技術の底上げのため特許の内容を公開することを決めます。これは「社会全体の役に立ちたい」という萬平さんの想いです。(とはいえすっかりその想いを忘れていた萬平さんに思い出させたのは福ちゃんです)
まんぷく食品は、コスト・リーダーシップ戦略をとっていたと思います。工場作ってたし売れてたし。
萬平さんと福ちゃん
高度経済成長時あるいは戦後の復興という機会の中で躍進していく萬平さんと福ちゃん。
冒頭でもお伝えしていますが、信じる力がすごい。
ドラマ内で福ちゃんはひたすら萬平さんを信じ萬平さんのやりたいことを最適な形でできるようにフォローしています。
一方、世の中の一般的な意見の代弁者として存在しているのは鈴さんと世良さんかな?と思います。彼らは事業がうまくいくまでは「大丈夫なの?やめたほうがいいんじゃない?」と心配します。
萬平さんと福ちゃんは大丈夫だよの一点張り。自分がやることにここまで自身が持てるのすごいです。
ドラマ全体を通して
朝ドラ「まんぷく」はインスタント食品を作る」というお題目が最初からわかっているお話だったので最後まで頑張らずとも見ることができました。だって絶対放送終了までにチキンラーメンとカップヌードルができますもん。安心感◎
ただ、まんぷくヌードルの発売が最終週直前になるとは知りませんでした。
発明→逮捕→疎開→塩業→ダネイホン→逮捕→池田信用組合→辞任→まんぷくラーメン→まんぷくヌードル
年が明けてもまだ麺出てこないんですけど!
本当に山あり谷あり、大器晩成の方だったのでしょうね。
実際にはもっともっと大変なこともたくさんあったと思いますがそれでも前に進み続ける原動力は何だったのかな、と思います。
「世の中にないものを作りたい、世の中のためになりたい」という萬平さんの強い気持ちがインスタントラーメンの開発と言うイノベーションにつながりました。それまで主婦がいちから作っていた食事を、簡単に、すぐできる、と言う価値観をプラスして提供した。すごいぜ。
普通の感想で申し訳ないんですが、すごい面白いドラマでした。半年間毎朝なので見ていない回も多々ありますが、面白かった。
商品の開発経緯・開発秘話を見ることができると、たとえ一部フィクションのドラマであったとしても感動です。
まんぷくヌードルができたとき(試作品みんなで食べるところ)の放送を見て、「この手作りのカップヌードル食べたい」と夫婦で熱く語りました。(そしてシーフードヌードルをすする夫)
信じる心ってもしかしたら大きな力を持っているかもしれないと思わせてくれるドラマでした。あと4回!楽しみすぎる。