貞子の日々奮闘記録

育児・食べ物・漫画ついて書いています。

ユーザー歴十年が電気圧力鍋を全力でおすすめする

いまホットクックが人気ですね。自動で煮込み料理などを作ってくれるのってすごいいいですよね。料理が格段に楽になります。

これまで鍋にはりついてせっせとみたり混ぜたりしていた手間がなくなるのほんと助かると思います。

めっちゃ流行ってるのわかる…便利…


かっこいい…スマホ連携もできるんか…すごい…

今日はこの流行の中で「電気圧力鍋いいよ!」と一石を投じたいと思います。

私は電気圧力鍋を使って10年になるのですが、めちゃいいです。すごくシンプル。もっと広まってほしいと思っているので長年のユーザのいち意見としてまとめてみました。

最初に電気圧力鍋のいいところとイマイチなところをご紹介します。

電気圧力鍋のいいところ

  1. ほっとける

ガスコンロと違い、電気圧力鍋は目を離すことができます。目を離しすぎるのは不安なので別の料理をしています。調理台と作業場が離れているキッチンであれば背面に電気圧力鍋を置いて前面で調理…なんてことができます。

  1. コンロ使わない

調理中にコンロを占領しないのでたくさん料理を作る時にぴったりです。鍋で煮込み料理やスープなどを作り、コンロ側で炒める系のおかずを作ったりと複数調理が楽々行えます。

  1. 省エネ ←マイコン式なので電気代安い

ガスなどで長時間加熱するのに比べて短時間なので電気代が安いです。お肉・豆など長くとも20分くらい加熱すると柔らかくなります。

  1. 洗うパーツが少ない

鍋本体、蓋、ゴムパッキン、加圧弁(小さい)だけです。

本来はフッ素加工がしてあります。鍋本体、蓋、加圧弁はフライパンなどと同じように洗います。パッキンは食洗機にポイ(自己判断)

普通のお鍋と同じ手間で洗えるのがとても楽です。

  1. (普通圧力鍋との違い)シューシューという音しない

コンロで使う圧力鍋は加圧するとシューシューと大きな音がしますが、電気圧力鍋はそれが少ないです(ゼロではない)
私個人は普通の圧力鍋の音が苦手だったのでこれは嬉しい違いだと思っています。

イマイチなところ

次に電気圧力鍋のイマイチなところをご紹介します。

  1. 少量の調理には向かない

圧力鍋でものを柔らかくするには、食材の量ではなく大きさが関係してきます。(同量のカボチャを角切りにして加圧するのと丸のまま加圧する場合は、丸のままの方が時間がかかります)
なので、少量の食材を調理するのよりたくさんの食材を調理するのに向いています。少食な方には向かないかもしれない…

  1. 時間かかる

加圧には前後に温める時間と冷ます時間が必要です。
加圧20分の調理だとすると、

【余熱(鍋内の温度圧力を上げる)10分】+【加圧20分】+【減圧(鍋内の温度圧力を下げる)15分】

となり全体では1時間弱の調理時間がかかります。パッと作るには向きません。

  1. 見た目がダサい

昭和の炊飯器みたいな見た目しています。写真は我が家の電気圧力鍋ですが、これは2009年発売の商品です。

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2009年っていったらすでにiPhone日本で発売されていた頃…
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参考写真:iPhone 3Gs(Wikipediaより引用)


同じ年にこんなにも違う電気機器が発売されていた驚愕の事実

  1. 大きい

鍋だけでなく周りの機械部分も存在するため大きいです。けっこう保管には場所をとります。特大の鍋一個分くらいのイメージです。
3Lタイプのサイズを利用していますが、3〜4人くらいがちょうどいい量です。
小さいものは思ったより使い勝手が悪いので、キッチンの広さや場所に余裕のある方向けだと思います。(我が家は極小キッチンですが愛用しています)

  1. タイマーない(機種による)

古い電気圧力鍋を利用しているので、タイマー機能がありません。
今から20分間煮る という設定はできますが、明日の朝7時に加圧完了する という設定はできません。

最新の電気圧力鍋はタイマー機能が付いたものもあるそうなので、あるととても便利だと思います。

  1. 自動調理できない

電気圧力鍋は鍋内の食材に熱を加えるというシンプルな調理器具なので混ぜたり時間差で調味料を入れたりといった作業ができません。
調味はあらかじめ行うか、加圧後に行うかとなります。人手が必要です。

ホットクックとの違い

ホットクックは自動調理の機械なので、食材を投入した後は機械が判断して調理をしてくれるものと思っています。(使ったことないので推測の域を出ませんが)

かたや電気圧力鍋は手動による調理(コンロでの加熱を代わりにやってくれる)のみです。調理途中に混ぜたり、調味料を後で入れたりできない。

ただ圧力調理ができるだけです。シンプル

食材を入れてボタンを押して加熱、その後どう仕上げるかはレシピと人による…って感じです。

どっちがいいか

好みです。

完全自動調理で便利に毎日使いたい人はホットクック
いろんなレシピを試したい人は電気圧力鍋かなと思っています。

カレーや煮物をよく作る人はホットクック便利なんじゃないかと思っています!!だって混ぜたりをホットクックでしてくれるなんて…便利ぃ


ホットクックは自動調理を使いこなすまでが大変ですが、慣れて自分でアレンジしたり生活の一部に取り入れればかなり便利に長く使えると思います。

それに比べると電気圧力鍋はできることは少ないですが、その分世の中に圧力鍋レシピは星の数ほどあり思っても見ない使い方を後々知ることができます。その中から自分の生活にあったレシピを集めることができるのいいなと思います。

おすすめレシピ

個人的には有名な笠原さんのレシピ本が使いやすくとても重宝しています。

気に入っているポイントは

  • 角煮のバリエーション
  • 炊き込みご飯の美味しさ
  • 調理手順と調味料がシンプル

です。

特に角煮はどの味付けも秀逸です。事前の下茹でを必要とするレシピですが、その分くどくなく大人でもおいしくいただけます。
甘辛い以外の角煮が簡単に作れるの最高です。

電気圧力鍋レシピ

次に我が家でよく作る圧力鍋メニューをご紹介します。
バリエーションは少ないですがどれもヘビロテしてます。

  • 角煮

前談の笠原さんレシピ本より。
一番頻度が多いのはキャベツと合わせた塩角煮です。スープまで飲み干せます。美味しい。

  • 牛すじ

角煮と似ていますが、牛すじのほうが様々な料理に展開できます。
買ってきた牛すじを茹でこぼし3回した後に、加圧します。加圧時のスープごと冷凍。
牛すじカレーや、煮込み、スープに利用しています。

牛すじは牛肉に比べて安く手に入るので、手間さえかければ最高の節約レシピになります。(国産牛でも100g100円くらい??)

  • ロールキャベツ

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キッチン台濡れててすみません

キャベツは茹でるかレンチン、肉だねを包んで丸めて鍋に並べて、水とコンソメを入れて加圧、で柔らか美味しいロールキャベツが出来ます。

容量があるのでスープっぽいメイン系は電気圧力鍋の得意料理です。

  • 黒豆

毎年圧力鍋で煮ています。シワがよらず柔らかなツヤツヤ黒豆…

  • シチュー・スープ

鶏肉が柔らかくなるので寒い時期は作ります。ルウは加圧後に加える必要があるのでちょっと面倒に感じるかもしれない

また、カボチャを丸のまま蒸してペーストにし、コンソメや牛乳と合わせてスープにします。ペーストだけなら離乳食などにも活用できるかも

  • イワシの梅煮

手開きのイワシを並べて調味料を入れて加圧するだけ、簡単美味しいお惣菜です。イワシ骨ごと食べられるので体にいいです。

  • 琺瑯プリン

野田琺瑯でやっています


カラメルを敷いた上にプリン液(卵4個分)を流し、低圧1分で蒸します。高圧しかない時は減圧ピンが下がったらすぐ取り出す。
すがたたず美味しいプリンができます。
カボチャペーストを加えたカボチャプリンは低圧2分です。

  • ゆで卵

加圧1分でゆで卵ができます。
おでん用に大量に必要な時などに便利です。1パック(10個)一気にできます。(なかなか機会ないですが)

  • 米(玄米もいいよ)

お米を炊くことができます。
加圧しているため中からふっくらもっちり仕上がります。柔らかめを好む方にぴったりです。玄米も柔らかく炊けます。(加圧30分ほど)
保温ができないのが不便ですが、ご飯がモチっとして美味しいです。

以上が私のおすすめ圧力鍋レシピです。きっと他にもたくさんレシピがあると思いますが、ほんの一例としてご紹介しました。

活用するコツ

ここまで電気圧力鍋のいいところいまいちなところ、レシピを紹介してきましたが、ほんとめっちゃ便利なのでもっと普及してほしい。
が、少しクセのある調理家電なので、活用にはコツがいります。

慣れると気楽に使ってもらえるのではと思っています。
慣れないと使われなくなるので注意です。大きい家電なので使わないと場所の無駄……

日常的に使う

出しやすい位置にしまうことをおすすめします。あるいは出しっぱなしできたら最高です。重いので吊り戸棚に入れると死蔵されます。

簡単なレシピからやる

最初に洋食の大変なメニューを作るとハードルが高くなり使わなくなります。調味が簡単なレシピから挑戦しましょう!

肉を煮る、米を炊く、魚を煮る

まずはお肉煮ると簡単で感動します。塊肉に飽きたら魚料理(タコ煮も美味しい)、それに飽きたら米を炊いて毎日使っていきましょう。毎日使っているとあれこれできるようになり慣れます。

最後に

私と電気圧力鍋との出会いは2000年代中頃でした。学生のときバイト先(家電量販店の実演販売)で対象商品として扱ったのがきっかけです。
バイトではスチームレンジ、食洗機、蒸し器など様々な調理家電を使いましたが、電気圧力鍋の便利さに惚れこみ、大人になったら買うと決意しました。数年後結婚のお祝い品にいただいて(リクエストした)10年経ちますが、まだ現役です。全然壊れる気配がない。

ホットクックほどの最新の便利さはないけどシンプルに使いやすい家電です。(もし我が家のキッチンが広かったらホットクックも使ってみたい…)

が、見た目が尋常でなくダサいヤバいのがネックです。

2009年にPanasonicから発売されたものを使っているのですが昭和の家電ではないかと錯覚するくらいの野暮さ。
2000年代前半までは全然売れてなかった商品らしく、商品開発などで見た目をなんとかしようとされされてなかったのではと推察します。学生時代バイトしてた頃と、いま使ってる製品がほぼ同じ見た目という衝撃。

昭和の炊飯器ってご存知でしょうか?横に開く花柄の炊飯器です。あれと近いイメージです。



2019年に発売された新製品は見た目が改良されだいぶ最近の家電感がでてます。(まだホットクックに負けてると思いますが)
機能も追加されていてより使いやすくなっています。

これもかっこよい…

新しくなっても構造がシンプルなので家電としてすごく長持ちするし、汚れてもガシガシ洗えます。

ホットクックを購入検討される際にはぜひ一度みてみてください、素朴なんですが、頼れる調理家電です。