貞子の日々奮闘記録

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移動性精巣(停留睾丸)で手術した話3

長男には手術歴があります。

  

移動性精巣という症状で(遊走精巣とも)、睾丸が袋に収まっていませんでした。3歳の時に手術をして、5歳の現在は改善され普通の生活をしています。

 

移動性精巣とは、精巣のが陰嚢の中に入っていない病気で、体内にはいってしまっているものから、体内と袋を行き来するものまで分かれます。息子は行き来するものでしたが、年齢が上がっても状態が改善されなかったため外科手術を行いました。

 

3回に分け綴ってきましたが、今回が最終回です。

 

* 同じ症状を持つ子の親御さんへの情報提供

* 全身麻酔による手術の体験談

 

といった方のお役に立てればと思っています。

数年前のことなので細かい経緯や先生の一言一句まで覚えていないことを事前にお詫びします。

 

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地獄の24時間看護の続きからです。最後です。

 

 

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入院中:続き

いつもと違う調子で機嫌が悪い息子、狭いベッドで過ごして疲労蓄積の親。そんな状態でしたが入院3日目になると少し落ち着きました。

 

退院前日には医師の検査があります。体調と傷跡を確認するものです。無事に退院前の検査もOKとなり、入院生活に終わりが見えてきました。退院後は、一週間後に一度検診、一か月後に再度検診と伝えられます。

 

遊びながらゆっくり過ごし、少しづつ息子にも笑顔が戻ってきました。こちらもほっとします。ですが、息子が元気に過ごせば過ごすほど、こんなに小さいのに手術させてしまってごめんねという気持ちが湧いています。痛かっただろうなぁ……

 

退院

入院4日目、退院です。長かった三泊四日でした。

 

病院の精算窓口で入院の費用を支払い、退院します。東京都は子どもの入院費用は不要でした。入院費用に関しては、入院する際に前払い金で一万円を支払いましたが、返却されました。デポジットの役割だったのかな?と思います。

 

荷物が多いので、精算後は車を使って帰宅するのをおすすめします。(←ほんとに気力がないです。)

 

息子は久々の屋外に嬉しそうでしたが、手術直後なので走ったり飛んだり遊んだりはNG。数日間閉じこもったままだったので外に出るだけで嬉しそうでした。

 

退院後の生活

退院後はしばらくお風呂NG、鉄棒NG、ジャンプNG、走るのも控えてほしいといわれました。傷口が開くような強度のある運動、腹部圧迫、入浴がだめとのことでした。病院によって何がいつまでダメかは違いがあると思います。

 

傷口が開くようなことはありませんでしたが、気を付けないといけないと思いました。

 

手術前に心配していた全身麻酔への反応ですが、気になるところはなく、頭が回らなくなったり記憶が不安定になったりといったことはありませんでした。

(手術直後はぼーっとしていました)

 

保育園登園

退院後翌週から保育園に登園しました。

というのも3歳の男の子(手術後)と生後三か月の赤ちゃんを一緒にお世話する生活に限界を感じたからです。(情けなくてすみません)普段より短めの時間だけ登園し、日中の元気な活動を(ほどほどの運動強度で)見てもらいました。

息子の通う保育園では、先生に伝えておけば、運動の時間は教室で折り紙をしたり本を読んだりして過ごさせてもらえます。(予防接種後や体調不良の子へのフォローとして対応してくださいます)本当に助かりましたありがたやありがたや

 

術後検診(一週間・一か月)

一週間後の検診・一か月後の検診ですが、患部の経過チェックが主でした。

 

  • 手術したこう丸はきちんと下がったままか
  • 袋で縫い留めた部分はとまっているか
  • 患部が腫れたり膿んだりしていないか

 

ということをチェックしていました。

 

傷口は絵のようにいかにも傷!という感じで縫われており、膿んだり腫れたりせず経過良好!一か月後の検診後に入浴OKの判断をいただきました。長かった。寒い時期だったので待ち遠しかったです。

 

その他、手術後の期間での体調変化について聞かれました。発熱はなかったか?運動してぶつけたりしなかったか?などです。

 

次は半年後に検診と言われました。だんだんと病院に行くスパンが長くなっていきます。

 

術後の経過

術後のこう丸の様子ですが、よくなったかな?という感じです。

 

正直に言うと「袋に入っている気がするけど、思ったより下がってない気がする。よくわからない。」という曖昧な感想です。手術したけど、袋に完璧に収まった!という感じではなく半分くらいおさまったくらいです。

袋に入ってない時が多かったという状況から入ってることが多い状況へと変化しました。これでいいのかと質問したことがありますが、いいのだと先生に断言されました。

せっかく手術したのだからもっと入ってほしいという気持ちもありますが対策は見つからず……再発が今後の不安要素です。

 

術後検診(半年後、一年後)

半年後再度検診を行い、その一年後に再々度検診に病院を訪れました。

経過は良好、これで正式にOKをもらい、移動性精巣の対応は終了となりました。

 

足掛け4年、長かった!

 

乳児健診の時にはこんなに長くかかるとは思っていませんでした。

 

先生は「気になることがあったら病院に来てください」と言ってくださいました。ありがたやありがたや。

 

最後の検診の後は「やったー!」という気持ちと今後も油断してはいけないなという気持ちが浮かびました。

診察や入院・手術など、頑張ったのはほぼ息子なので、親は気疲れしただけだったのですが、とりあえずひと段落だと思いました。

 

現在と今後

手術が終わって3年、息子も大きくなり今ではあまり手術のことは覚えていないようです。傷跡もかなり薄くなりました。こう丸は手術後と同様のままです。

手術のことを覚えていないのは、個人的には嬉しく思います。覚えてたらきっと怖いので、本人の恐怖心がないのはよいことだと思います。

 

おねしょ問題

 移動性精巣・停留こう丸のお子さんは泌尿器科系に弱いという話を耳にしたことがありますが、確かに、長男は現在まだ夜のおむつが取れません。(もうすぐ年長さん)

昼はパンツ生活で問題ないのですが、 お昼寝と夜は失敗することが大半です。

3歳の次男は夜のおむつが取れそうなので、母として心の中でちょっと焦っています。

おねしょは個人差があるとは言いますがここまで差があるとは…と思います。

 

本人への伝え方

また、今後成長していくにつれ、本人にどう伝えるか考えています。

移動性精巣や停留こう丸の子は精巣がんになるリスクが通常よりかなり高いため、大人になる前には本人に伝えて、しっかり検診をうけるよう言いたいと思っています。が、それをいつ言うか悩んでいます。高校生くらい?大学生?いやはや中学生?自分の体のことなので知っておきたい?これはこれからの10年の中で悩んで結論を出していきたいと思っています。

 

 

最後に

病気?手術?全身麻酔?と告げられた親は大変困惑します。

自分も息子が診断されたときに困惑しひどく驚き落ち込みました。ですが、いまは手術してよかったと思います。

経過観察のままでは病状は改善しなかったと思いますし、不安が残り続けていたと思います。医師としっかり会話し、こちらの疑問点をしっかり解消していけることが大切だと、自分の経験を通して思います。

 

いま移動性精巣や停留こう丸でお悩みの方、色々と不安になることも多いですが頑張って乗り越えていただきたいと思います。

 

ここまで読んでいただきありがとうございました。

 

\移動性精巣(停留睾丸)で手術した話/

その1

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その2

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